以下、その内容をちょっと見てみましょう。
(続きはこちら)
そもそも、Mozilla 24とはなんでしょうか。
ホームページからは、このように説明されています。
Mozilla 24より引用Mozilla 24 とは
地球規模で24時間休みなく動き続けるグローバルなプロジェクトです。
Mozillaが皆さんと一緒に24時間イベントを通じて未来のインターネットの姿を考えます。
う〜ん。ちょっと分かりにくいですね。(っていうか、まだ何も決まっていないのです)
要するに、日本が中心となって、世界中の開発者(あるいはユーザー)が24時間態勢で改善、開発することによって、Firefoxの進歩の速度、スピードを上げようとする運動、あるいは盛り上げるためのデモンストレーション、啓蒙活動の一環といった感じでしょうか。
私個人的にはこういう新しい取り組みは好きですね。ワクワクします。(単に真新しいものが好きなだけな気がしますが(笑))
でも、記事からするとまったくの問題がないわけではないようです。
これらの記事で問題となっているのは、大きく分けて次の2点だと思います。
(1)本当に、Mozilla24って成功するの?
(2)それ以前に、Mozilla24のサイトが見にくく、とてもユーザーライクじゃない
です。
(1)は、TERRAZIさんが、(2)は、saitoさんが指摘しています。
では、順番に見ていきましょう。
(1)について
TERRAZIさんはいろいろと問題点を指摘しているようですが、ちょっと長いので、要約すると次の3点になろうかと思います。
1.ブロードバンド社会と言われているが、こと日本においては地域格差が見られる。Mozilla24はその点を軽視している。
2.本当の意味での常時接続は、ケータイ等のモバイルであって、その点を理解していない。
3.技術者のみを対象とし、一般ユーザーが視野に入っていない。
1.について
う〜ん。それはその通りだと思います。
が、私の意見はちょっと違います。
ちょっと誤解している方が多いと思われるのですが、そもそも、日本は、世界有数のブロードバンド社会です。むしろ、逆に言えば、世界標準の視点からは、地方にすらブロードバンドが張り巡らされているともいえます。そのような視点からは、日本における地域格差は、たいした問題ではないと思います。
それよりむしろ、世界各国の格差の方が深刻だと思います。
Mozilla24の説明を見る限り、参加する国は、インフラ整備がされた先進国のみとなっています。しかし、現在Mozillaは世界中で使用されており、前回記事でご紹介したとおり、先日のバージョンアップで、
New Languages: Afrikaans (af) and Belarusian (be) are now available. Beta releases for several new languages are also available for testing.
とあったことに象徴されるように、Firefoxの多言語化には目を見張るものがあります。
にもかかわらず、先進国中心でプロジェクトを進めることには、私は少し疑問を感じます。
もちろん、実際問題として、多数・少数の問題、国力の不均等などの現実があるのは事実ですし、それを無視して、理想論のみを述べるのは、まったくもってナンセンスです。
しかし、それを考慮に入れても、私には違和感を感じるのです。
そもそも、Mozillaプロジェクトは、英語が中心です。もっといえば、英語圏の方がすべての中心にいます。日本は、その中において、かなり恵まれた部類に属しています。例えば、日本語でニュースソースが発表されますし、日本法人の活動も他と比べ活発です。
でも、それがすべての国に当てはまるわけではない。
もちろん、Mozillaは、英語圏の方が作ったものですから、それはそれでいいんですが、それをグローバルというのはどうかと。
それは言い過ぎだとしても、扱っているものがブラウザというインターネットの基礎となるものです。それがなくては、ブラウジングができないわけですから、もっと公共性が強いものだと思うのは、過激な意見でしょうか。
今の流れは、一部の方だけでどんどん進歩が進められ、他が取り残されてしまうといった印象を強く受けます。ですから、もっと多言語でのコミュニティー展開が組織化され、機能性をもってから、そのような取り組みを行った方がよいのではないかと私は思います。
TERRAZIさんとtakenさんも、昨日、IRCで仰っていましたが、「すべてが英語なのに、どうして24時間態勢で参加する必要がある?翻訳した録画で十分だし、むしろそうでなければ、言語の壁に阻まれ、排他的なコミュニティーに終わるのではないか」というご指摘は、まさにその通りではないかと私は思います。
Mozilla24は、企画以前に、原初的にすでに排他性を含んでいるのではないでしょうか。そして、それはその目的とは相反する性質のもののような気がします。
イベント情報より引用Mozilla の活動は世界規模。日本が寝ている間はヨーロッパが、ヨーロッパが寝ている時はアメリカが、いつも世界のどこかで誰かが活動している。世界規模で休みなく継続していて、途切れることがない。過去から現在へ、現在から未来へ。Mozilla の活動は休むことなく続いていく。24時間イベントを通じて、その永続性を表現したい。その永続性を支えている世界規模のネットのつながりを示したい。誰でも参加できて、その流れを支えることができるオープンな精神を共有したい。私たちはこのイベントを通じて、Mozilla の活動の先にある未来のインターネットの姿について皆で考えを共有し、現実のものにしていきます。
2.について
面白い発想ですね(笑)。その発想はなかった…(笑)。
この点については、私の中で意見が固まっていないので、これ以上の言及は避けます。
3.について
かなり排他的ですね(笑)。とても一般ユーザーが気楽に参加できる内容じゃない。まあ、それはそれでいいんですが、実行委員長の挨拶が引っかかります。
実行委員長のご挨拶より引用このイベントにご参加いただきたいのは、技術者に限らず、インターネットを日々自由に楽しんでおられるエンドユーザの皆様や、世界各国で様々な文化の上でネットワークを利用している皆様です。日々悩みながら利用しているユーザとアイデアを形にする技術者とのコラボレーションがあり、初めて次の技術が生まれ、技術の進歩につながります。そういった意味で、次世代の技術革新のベースは、ユーザのアイデアから生まれると私達は考えています。
エンドユーザの方には、このイベントを通じて、インターネットの可能性を、技術者の方には新たなオープンスタンダード技術の発見を、個々に体感していただきたいと思います。
「エンドユーザー」の敷居が高すぎじゃね?という疑問です。
なんか、対象がFirefoxユーザーすべてのように表現されていますが、実際はそうでない。まあ、それがリップサービスだとしてもちょっと誤解を招きやすいですよね。
逆に、本当に一般ユーザーも参加して欲しいと思ってらっしゃるのでしたら、それは無理というものです。内容が、開発者向けすぎます。どこを読んでも、知識、ノウハウを有しない一般ユーザーには厳しすぎですね。
私は、これを見ていて、もっと容易な一般ユーザー向けのイベントとかも、それと同時に、企画すればいいのに…と思いました。
そう(一般ユーザーも巻き込む形)でなければ、本当に技術者のみのイベントになってしまいます。もしそうであるならば、一体、Firefoxは誰が使うものなのかって根本的に考えてしまいますよね。技術者のみのものでしたらそれでいいのですが、その利用者の多数は、一般ユーザーです。彼らの視点を抜いたらダメなのにね。
みなさん、Mozilla24に期待しているのですから、そういった視点が欲しいですよね。
■[コラム]「Mozilla24」に落胆する を参考
(2)について
Operaで見ていたので、横スクロールの点、文字が小さい点に気がつきませんでした(笑)。
それはともかく、ウェブページの印象としては、公式性の高い、堅いページという感想を持ちました。いかにも技術者向けって感じですよね。企画を募集しているのに、それを拒む感じがするっていうか…(笑)
イベントものなんですから、もっと軟派にやればいいのにね。フォクすけブログみたいに(笑)。
なんか、技術者だけが集まって、イベントをして楽しむ会という印象を強く受けました。
そうであるならば、一般ユーザーには全く関係ないイベントですね。
「Firefoxって一体誰のためにあるんだろう?」
私からは以上です。
参考:saitoさんの記事Mozilla 24
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