※とはいっても、私が参加するのが遅かったので、私が来たときにはもう既に終盤でしたけど
それで、今回はそこでテーマとなっていたことについて、昨日は十分に言えなかったので、ここで書いてみたいと思います。
(続きはこちら)
0.序論
なんというかね、まずはじめに、昨日は最初から最後まですべてを通してどこかが違うと思ったわけですよ。いってみれば、話の論点が真の目的からずれているという点に、多分誰も気がついていない。そんな違和感を感じました。
まあ、それはある理由を考えれば、それはそれでしょうがないことなんでしょうけれどもね。
そんなわけで、以下、その点の説明とともに、このテーマについて考えてみたいと思います。
1.シェアをどこから奪うか
まずはじめに、Firefoxのシェアを上げるにはそれをどこから削るかということから考えなければなりません。まあ、問題といっても、結論は決まっていて、IEから削るしかないのですけれどもね(笑)。
一応、簡単な説明をするだけしてみます。
例えば、Operaから削ることを考えてみましょう。
昨日、Operaな人は「は?Operaから削れるものなら削ってみろ」と言っていましたが(笑)、それはその通りで、まずそこから削ることはあり得ないわけです。
Operaからは削れない。それは確かなことです。
なぜならば、Operaユーザーはほとんど信者だからです。Operaな私がいうのだから間違いない(笑)。
まあ、冗談を抜きに真面目に話せば、Operaな人はだいたいFirefoxも使ったことがある人がほとんどでして、それにもかかわらず、Operaという選択をしてきた人ですから、他のブラウザに移行するということは考えにくいのです。それに、Operaユーザーというのは、使いやすいブラウザという最も重要な目的を超越している人がほとんどです。つまり、仮に、Operaより完全に便利なブラウザが誕生したとしても、その理由だけでブラウザを乗り換えるということにはならない。そういう意味で、ブラウザの目的を超越し、愛着という超然な要素を重視する人たちですから、そこから削るのは至難の業なわけです。
まあ、仮にそこから削れるとしても、だから何なんだという話もあります。
日本において、Operaを使っている人はすべての総体からしてごく少数(数%)です。前述のように困難な作業をこなして数%から削ることにはっきり言って意味はないわけです。
だから、IEから削るしかないわけですね。
※また、その他のIEコンポーネントブラウザも相対的に見て同様にシェアが低すぎますから、そこで機能面で争っても本質とは離れてしまうのであって、メーンターゲットはやはりIE本体と言うことになろうかと思います。Windowsが独走している現状を鑑みるならばSafariも同様の理由で却下です。
2.Firefoxの機能面のアピール
そこで、どうやってIEから削るかという話になるのですが、てらさんがネタ的に「エロで使えるようにしろ」と言っていましたが(笑)、それもあまり意味がないわけでして。
あまり意味がないというのは、別に「エロ」だから意味がないというわけではないですよ。男性のカルマというのは、非常に重要なものですし、その需要も強いと思います(Operaを支えた裏の機能ですしね(笑))。ただ、ここで言いたかったのはそうする意義がないというわけです。
この点は(ネタかどうかを別にして)、非常に重要なテーマも含んでいるのでちょっと取り上げてみたいと思います。
まずはじめに、結論から言えば、昔ならばいざ知らず、現代において、その面のアピール力は弱まっているということになるかと思います。
確かに昔は、自らのスキルを上げるか、ブラウザの機能を上げるかしなければ、その目的を達成できなかったという事実があったような気がします。そういう意味では、ブラウザにおいてブラウザそのものの機能というのは、非常に重要だったのかもしれません。しかし、現在では昔とは状況が違うように思います。
現在では、ネットサービスも進化をし、ブラウザの機能にかかわらず、サイト側で何から何でも親切に目的達成のサービスを提供してしまっています。だから、別にブラウザ側の機能を上げる必要がないし、そういうことを考える必要もない。
確かに、ギークなみなさんがしているような「ハック」をするならば、今でもそれは重要なことなのでしょうけれども、ネットユーザーの大多数はそれで満足してしまっているので(大多数のユーザーの沸点は低い)、それはアピール力にはつながらないのではないかというわけです。
それで、昨日、ここでも、ちょっと違うかなと思ったのですが、それがネタだったにしろ、その機能をXULにしろとか、スクリプトにしろとか、そういう話をしていましたが、以上のことを踏まえると、それはどこか違うように感じるわけです。私としては、「ああ、やっぱりみんなギークだなあ」と思ったりするわけです(悪い意味でいっている訳じゃないよ、ギークが悪いということじゃないよ)。
このテーマについてだけを考えるならば、ギークからギークを引っ張ってくることを想定して(前提として)考えること自体が、その出発点としてはそもそも間違っているのではないでしょうか。
3.Firefoxのシェアを上げるには
つまり、IEから人を引っ張ってくるということの意義をもっと緻密に分析しなければならないというわけです。
IEから人を引っ張って来るというのは、ギークを引っ張ってくるということではないと私は思います。だから、そもそもの前提条件が間違っていると思うのです。
議論を進めるために仮定を持ち出しますが、パレートの法則を元にすると、ネットをよく使う人の中でのギークの割合は、だいたい2割くらいになるかと思います。まあ、かなりいい加減な計算ですが、私の経験則上からだいたいあっているように思います。
ここでは、もし仮にそうだとすると、残り8割は素人で、今回はそこから人を引っ張ってくるということになりますよね。このテーマでは、実はそこが一番重要なところなのです。
ここでの論点は、「一般人の素人のスキルの認識」についてが一番重要なことなのであって、ギークたちによるギーク談ではないことはもうお分かりでしょう。
要するに、もっと分かりやすく説明すると、IEから削るというのは、ギークではなく、素人さんから引っ張ってこなくてはいけないのであって、ギーク的に素晴らしい機能があろうがなかろうがそれはあまり本質論ではないということですね。つまり、「便利な機能がある=ユーザーが増える」といった図式は必ずしも成立しないところで考えなければならないところにことの難しさがあるというわけです。
それで、その一番重要な論点である「素人スキルの認識」について考えてみたいと思います。
これはどういうものかというと、「IEを使っている人の中で一番多い層の人たちの標準的なスキルの程度はどれくらいか」というものです。これが一番難しく、一番重要だと私は考えています。
ところで、私は先ほどからギーク、ギークと書いてきましたが、私のギークという用語の定義はかなり甘いです。つまり、一般の認識と比べ、ギークのハードルが低すぎると思います。その一例を挙げると、私は、だいたい、Firefoxを知っている時点でギーク認定をします。かなり大盤振る舞いですね(笑)。
でも、だいたいそれにも一理あるから困るわけでして。
このブログを読んでいらっしゃる読者層というのは、ギークの中でも、本来的意義にもっとも近い人たちだと思いますが、その人たちからすると、とても信じられないことが素人さんのスキルの一般的な標準なんだという点をまず理解しなければなりません。
例えば、前々から言っていますが、普通の人は「ブラウザ」が何たるかを知らない。つまり、インターネットとは「Internet Explorer」だと思っているのです。
※私はちょっとブラウザのことを知っていると思いますが、よく(より一般的な)PCギーク認定されてしまいます。ブラウザとPCとは直接的に関係ないだろう、常識的に考えて…(笑)
そういう観点からすると、拡張やグリモンというのは、かなり敷居の高いものといえます。
例え、その導入が常識的に考えて非常に簡単なものだとしても、ちょっと調べればすぐにわかるものだとしても、ね。
私たちは、分からないことがあるとすぐに調べますが、ブラウザに興味のない人たちというのは、そういうことはあまりしません。そして、結論のみ求めます。だから、いつまでたってもその点について知らない(別に非難している訳じゃないよ。みんなも興味のないことはそんなもんでしょ?)。
私はIE嫌いですので、ことあるごとに他のブラウザ(もちろん、Ope(ry…)を他人にすすめてきましたが、そのたびに「そもそもブラウザとは…」からはじめてきました。一般的なレヴェルというのは、そんな案外そんなもんなのです。
その点を踏まえて、昨日は「Firefoxのシェアを上げるにはケータイ世代のデジタルデバイトを考えなければならない」と発言したのですが、それにもかかわらず、ギークな展開しかならなかったのが、ギークな人たちの限界なのかなと思ったりしました。
スマートフォンは云々、Operaはデバイスの云々、…
そうじゃないわけでして。
ケータイ世代というか、PCを持っていなくて、ケータイだけで済ますような人たちというのは、PCでネットをしている人たちとは、そもそも、ブラウジング観が違うのです。まず、そのことを理解しなければならない。ギークなみなさんにとっては理解しがたいことかと思いますけど。
だいたい、自分の使っているケータイのブラウザがOperaだということを知っている人が一体どれだけいるのか、それ自体も怪しいわけでして。
そういう人たちが、PCでインターネットをしたときに、ブラウザとしてFirefoxを選択するという点が、ここでの論点であったはずです。そして、多分、現状では、そういう選択はしないだろうというのが私の結論です。
ですから、もし、真剣に「Firefoxのシェアを上げる」ことについて考えるのならば、FirefoxはIEと比べて、こういう便利な機能がありますというのは、実はあまり意味のない話であって、むしろ、もっと原初的に、いかにネットユーザー間のデジタルデバイドを解消させていくかということの方がより重要のことのような気がします。
だって、あのIEと比べて、Firefoxの方が機能的に優れているのは自明の理なんですから。それにもかかわらずIEの方がシェアが大きいというのは、ユーザーは機能では選んでいないということでしょう。そして、ブラウザを選択する際に機能というのは最も重視すべき点であるのですから、それを軽視しているということは、よく分かっていないということなのではないでしょうか。
要するに、「日本のネットユーザーの啓蒙」がFirefoxのシェアを上げるために一番重要なことだということになるのではないかなと私は思っています。
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