典型的な手法ばかりですが、知らない人にとっては参考になるのではないかなと思います。
人から騙されるというのはとても不快なことですね。人に騙されないようにするためにはどうしたらいいのかという点でいくらか参考になればいいかなと思います。
(続きはこちら)
「詐欺に引っ掛からないためには、どうやってそれを見抜くか」というテーマでコメントをもらったので、その返答を記事にしてみたいと思います。
コメントでは、詐欺に引っかからないようにするためには、『相手の気持ちや立場になって考えられれば相手の言動のおかしな点が見えてくる』と主張されていました。
私もそう思います。そして、 それは一面において真実ではないかなと思います。
でも、世の中は広いのであって、毎回、毎回そのような単純な方法で嘘を見抜けるとは私は考えていません。つまり、それでは不十分だということですね。
※それが効果的なのは、単純な詐欺だけだというわけです
確かに、単純な詐欺をするような、騙すことが下手な人はそういう単純なことにさえ気付きませんが、言ってみれば、そういう人は詐欺師には向いていないのであって、本当に上手い人はそんなことはしません。
さらに言えば、(もちろん、私は人を騙したりはしませんが(笑))私ですらそのようなヘタは打ちません。それは、策でいうとそれは下策中の下策です。
というのも、人を騙すセオリーとしては、騙す人はまず、騙される人の立場になって、どうやってその人を信じさせるかという点からスタートします。ですから、まず、その点はそこで相手にフォローされてしまうことになってしまいます。つまり、上手く騙す人は、最初の地点でその上をいっているわけですね。この考えでは、この地点で、もうすでにアウトなわけです。
でも、実は、ここからが本当の人を騙す腕の見せ所だったりします。
その手法について、私の考えをいくつか紹介してみましょう。
(1)固定概念を上手く利用する
これを説明するために、例えば、こういう例を挙げましょう。
※原文は英文だった気がする。残念ながらどの本で読んだかは失念してしまいました。ごめんなさい。でも、私の記憶の範囲で書くとこんな感じとなります。
父親のいない、ある少年が、自転車で学校へと向かう途中に交通事故にあってしまった。衝突したのは大きなトラックで、降りてきた男は乱暴そうな男だった。その男は何もせずにずっと少年を見つめていた。自転車はひどく損傷し、少年の容体もよくなかった。そして、通行人のサラリーマン風の男がすぐさま病院に通報したおかげで、すぐに救急車が来ることとなった。少年は到着した救急車で、とある病院に運ばれ、治療を受けることになった。しかし、その担当することとなったこの病院の院長である医師は少年を見るや否や「おお、なんということだ、この少年は私の息子だ」と嘆いた。
これはどういうことか。
この話の内容の要旨はこんな感じなわけですが、この文章があるのがどの本か忘れてしまったので、全文が思い出せなく、文章の細かいトリックが削れてしまっています。これでは単純に見抜かれてしまいますね。でも、イメージとしては伝わったかと思います。
※まあ、もし仮に、この程度でも答えが分からないようでしたら、それはそれで純粋すぎて問題ですね
(2)思考を縛る
次はこれです。
これは要は、先ほどとは逆で、固定概念を利用するのではなく、植え付けるというわけですね。
う〜ん、そうですね、これも例を挙げろといわれると、かなり困るのですが、例えば、こんな感じではどうでしょうね。
ある銃の達人がいる。その達人は銃の扱いが上手く、常に銃を一丁携帯している。その達人の銃の腕は確かで、周りからは天才ガンマンだと恐れられていた。ある日、その彼が酒場で粗暴な大男と喧嘩になった。喧嘩の末、6発入りの銃のうち、4発を威嚇射撃で打ったため、その男は驚き慌てて車で逃げようとした。予備の弾丸は持ってきていないので、残りの弾は2発である。
そして、男が逃げるという形で、一旦はその騒動は収まったかに見えた。だが、男が立ち去り際に、その男を罵倒したため、その達人はその男を殺そうと思い立つに至った。彼は逃げる男の車をめがけて銃を放つことにした。しかし、その車を止めるには、少なくとも、右側のタイヤと左側のタイヤの二つをパンクさせる必要があった。彼の銃の技術をもってすれば、走っている車のタイヤをパンクさせることは可能であった。銃の弾は2発しかなかったが、彼は結局その殺意を成し遂げた。
これはどういうことか。
まあ、こんな感じかな。即興で作ったんでこんな程度で許してください。まあ、どういう感じかを伝えるだけなんで、この程度でいいんじゃないかなとは思います。
つまり、こうやって、人の思考を指定しているわけですね。つまり、人はいろいろな考えをすることができるわけですが、それを一つに指定するというわけです。
要は、人は「赤、黄色、緑のどれがいい?」と聞かれると、そのうちのどれか一つを選ぶわけですが、それ以外にも色はあるかもしれませんよね。でも、選んだ本人は、それが選ばされているのにもかかわらず、自分が(主体的に)選んだと思っているわけで、それが最善な選択であると信じて疑わないわけです。
(3)答えを与える
ここら辺は結構、上級者向けですね。類型的には、(2)の思考を縛ると近いものがあるかもしれません。
これも例を挙げましょう。
※案外、いい例を考えるのはきついね(笑)
ある高校生は大学受験を控えていた。大学受験のためにはセンター試験を受けなくてはならない。センター試験の科目のなかには、その学生の苦手な英語のリスニングの試験があった。このリスニングは、大学入試センター側から専用の機材が配布され、ある一定の時間がきたらそれを使用するという方式をとっている。このリスニングの機械には、何十万個に一個の割合で不具合があり、不具合がある場合は、その者の申請により、再度それを聞くことができるようになっている。ただし、それは自己申請であって、各人の良心に委ねられている。
ところで、その学生は、リスニングは苦手だが、2回聴けば何とか答案は書ける程度の力を持っていた。ただし、一度聴いただけでは決して上手く解答をすることはできない。ところが、試験当日、その学生は英語の試験において、いい成績を収めることができた。
どのようにしたか。
まあ、予めこういう風にやりますよといった上で、かつ、こんな感じで露骨な(あまり上手くない)例を挙げれば、これに引っかかる人はいないでしょうが、これを不意にやられると、結構騙されやすいですよね。
つまり、人というのは、答えを与えるとすぐにそれに満足してしまい、そこで思考を停止してしまう傾向にあるということです。例え、それが相手方が騙すためにあえて与えた撒き餌だったとしてもね。
ですから、本心とは違う答えを予め与えるというのは、相手を誘導しようと思う際にとても便利なのです。
(4)最後に
まだいろいろとありますが、人を騙す方法をレクチャーしてもしょうがないので(笑)、これで最後にしますが、ウソをウソだと思わせない方法として、こういうのもあります。
さて、人を騙すのにもっとも効果的なこととはなんでしょうか。
それについて考えてみましょう。
さて、これも頑張って例を考えてみましょうね。
つばめは、北半球の広い範囲で繁殖する。泥と枯草を唾液で固めて巣を作るが、民家の軒先など人が住むにぎやかな環境に営巣するという習性がある。これは、天敵であるカラス等が近寄りにくいからだと考えられている。
日本には夏鳥として春先に飛来する。巣は通常は新しく作るが、古い巣を修復して使用することもある。巣を作ったあとに4〜7月ごろに3〜7個の卵を産卵する。主にメスが抱卵し、13〜17日でヒナが生まれる。巣立ちまでは20〜24日、その間、親鳥はヒナに餌を運びつづける。1回目の繁殖を済ませたつがいの内、その半数以上がヒナが巣立っておよそ2週間後に同じ巣を使って2回目の繁殖をする。この2回目の繁殖のヒナを2番子という。巣立ちを終えたヒナと親鳥は河川敷やため池のヨシ原などに集まり、数千羽から数万羽の集団ねぐらを形成する。
日本で繁殖するツバメの主な越冬地は台湾、フィリピン、ボルネオ島北部、マレー半島、ジャワ島などである。
このようにツバメが長距離を飛行することが可能なのは体内に多くのサエチナシンが含まれているからだといわれている。そして、巣を作るツバメの唾液には、そのサエチナシンが多く含まれており、これらを使った民間料理は精力増進の料理として、特に東南アジアに多く存在している。
□参考:ツバメ - Wikipedia
まあ、こんな感じです。
そうですね、嘘をつくときの一番効果的な方法は、嘘の一部に本当のことを混ぜるという方法です。単純に見えて、これが最も効果的で、よく使われる方法です。
この方法の上手いところは、それがもっともらしく聞こえる点ですね。
そりゃそうですよね、(一部は)本当のことですから(笑)。
私は、騙されるのを最も嫌うので、人を騙す立場にも、人に騙される立場にも、両方に立って物事を考えるようにしています。それで、そのことを踏まえて、騙すのが上手い人たちとはどういう人たちかということをいつも分析してきました。その答えの一例が以上のことです。
人を騙すというのは、非常にテクニカル、技巧的で、奥の深いものです。
そして、その手法は、古今東西、使い古された、比較的単純なもので、それでいてコロッと騙されてしまいます。
では、騙されないようにするためにはどうすればよいか。
その答えは、つまり、それを防ぐためには、愚直な答えですが、やはり経験しかないのです。
つまり、多く騙されることによって、自ら学んで行かなくてはならないのです。それに王道はありません。例え、生粋の詐欺師であっても、経験がなければ、いとも簡単に騙されてしまうものなのです。
人から騙されないようにするというのは、実は、簡単なことではないのです。
□元となったネタ:Browser.js ひとりごと31:「単純な詐欺サイト」の4つの見分け方
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