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 No. 770 エントリー 2008/09/09(火) 20:25:10

ひとりごと33:Googleが目指しているものとは何か この記事をはてなブックマークに登録

Googleを支える技術 > 巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)
Googleを支える技術 > 巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)西田 圭介

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私はこれを読んで、「Googleってすごいな」と感じ、Googleに興味を持つようになったわけですが、同時に、もしかして、「Googleは…」ということも考えるようになりました。
※この本自体は純粋に技術的な本です

(続きはこちら)




1.はじめに

私は、ずっとGoogleって広告屋さんだと思っていたわけです。
すごい高性能な検索エンジンを開発して、それに広告を載せる。高性能になればなるほどみんなが使用してくれますから、その広告代理店としての経済的価値は上がる。

こんな風にGoogleをとらえていました。いろいろなサービスが登場しても、基本はこれだと考えていたわけです。そして、それは、Yahoo!などの他の検索エンジンサービスのそれと基本的にはそんなに変わりがないと考えていたわけです。

でも、最近(まあ、昔からですが)、Googleはプライバシーとかそういう問題で物議を醸し出していますよね。例えば、ストリートビューとか。
Browser.js [N214] Google マップ ストリートビューは凄すぎて危険だ

そういうものを見ていると、「何故そういうサービスをはじめようと思ったのか」、「それがGoogleにとってどんな役に立つのか」ということをいろいろと考えてみるようになったわけです。

つまり、簡単に言えば、もしかすると、それは、「Googleの機能が便利→みんなが使う→Googleに依存する→Gooleの企業価値が上がる」という単純なスキームではなく、Googleにはもっと裏に別の何かあるんじゃないかなというわけです。
※まあ、そうはいっても、この基本ラインはコアな部分であることには変わりはないんでしょうけども。そして、Googleのメインコンテンツは、Adsense、Adwordsにあることには変わりないのでしょうけど。

ここがスタート地点です。


2.Googleサービスの共通点

そういった観点から、Googleのサービスを見直してみると、ある共通点があると思うようになりました。
Google サービス一覧
Google で、できること。

それは、結論から先に言うと、「何故かGoogleは膨大な情報を収集することを目的としている」ということです。この点について述べてみたいと思います。


例えば、ウェブ履歴は、個人が何を調べたのか、どういう単語、キーワードに興味があるのかという情報を収集していますよね(特に「Googleツールバー」なんて、個人情報が…)。また、数多くの他のクラウド・コンピューティング、つまり、Gmail、Google Maps、Googleカレンダーも情報を収集しているようにみえます。
Browser.js m9っ`・ω・´)ネタです14:「Google DesktopやGmaiを使っている奴らがプライバシーとか(笑)」というネタの適当な解説

Google earthも、最初のうちは、個人がいろいろなところを見ることができますから、それによって間接的にGoogle利用者が増えると単純に思っていたのですが、でも、あのすさまじい機能を見ているととてもそれだけのような気がしないわけです。ストリートビューも、ストリートビューに広告を載せるつもりでしょうけど、たぶん、それだけじゃない。

他のサービスも、基本的には同じ目的で、それは情報収集です。そして、そこで重要な点は、自らコンテンツを作るということをしないという点です。

Youtubeは(別の観点から見れば)映像コンテンツの収集・集積化、Google Newsも他のメディアが作ったニュースの集積化(過去の記事の集積もはじめるようですね)、ブック検索は書籍の集積化にあるわけです。

少し話は横にそれますが、先ほど、ちょっとプライバシーについて言及しましたが、多分、Googleはプライバシーとかは割とどうでもいいと考えているのではないのかなと考えています。つまり、プライバシー権、著作権、そういった類のものにはあまり興味がないし、周りがうるさいから、一応、それへの配慮はそれなりにみせるけど、その権利の保護法益とは別のものが狙いだから、その批判はあたらないと考えているんじゃないかなというわけです。

Googleには、別に、個人を調べ上げようとか、ある特定の人の著作物をぶんどってやろうとかそういうのはなくって、ただ情報が収集したいだけのような気がします。この意味については、あとで説明します。

また、同じことはGoogle検索のキャッシュに関してもいえます。
Googleは、ネットの情報をキャッシュとして膨大な数集積していますよね。これにも同じ関係が成り立ちます。
すなわち、ここに書いた記事の(そんな大それたことは言うつもりはないのですが)著作権はもちろん、私にありますが、でも、もし仮に私がこの記事を消そうと思って消したとしても、Googleのスクロールが終わればGoogleにはその情報は残っているわけで、実はネット上での情報の生殺与奪権は私にはないわけです。

しかし、私が著作権を主張したところで、Googleには、そんなことは多分あまり興味がない。うるさいなぐらいにしか思っていない。特に狙って私のコンテンツをどうのこうのというわけでもないわけで、「おまえのものをどうのこうのしようと思ったわけじゃない。単に機械的に行なっただけだ。」と考えているでしょうね。そして、それは利用者の便利だからそれはよいことだという一言ので簡単に正当化されてしまうわけです。
そして、客観的事実として、「Googleが作ったわけでもないのに」、その情報、コンテンツを保有しているのは「何故か」Googleだということだけが残ります。

そして、それは、Youtubeにも、ストリートビューにもGoogle Newsにも、いえることなのです。


いま流行りの「情報の共有化」にもGoogle的にはそういう意味を考えることもできるよね。
Browser.js ひとりごと32:ネットサービスの共有化とプライバシーについて -Picasa問題を通じて


3.情報の集積化

そこで、次に、情報の集積化にはどんな意味があるのかについてみてみたいと思います。
例えば、先ほど挙げた「ブック検索」なんかは、学問的な意味からそういう機能があると非常に便利ですし、学問の進展にもつながるでしょうから、非常に好意的に受け入れられていると思います。
ITmedia News:「御伽草子」も全文検索――Googleブック検索に慶大が参加

でも、例えば、青空文庫とそれ比較してみてください。
不思議の国のアリス Alice's adventures in Wonderland - Google ブック検索
青空文庫:羅生門

何かが違うでしょう。
その何かとは何かというと、青空文庫の場合は、著作権の切れた名作を広めたいというか、そういう純粋(?)な目的があるような気がしますが、Googleの場合にはそれが全く感じられないという違和感です。

まあ、営利企業だからそれは当たり前だといってしまえばそれはそうなんですけど、何か違うんですよね。なんというか、高度に、執拗に、「情報を一手に集めてそれをコントロールしたい」という点に危険性を感じるわけです。

そういう意味からすると、あのバラバラに見えたGoogleサービスにも、ある共通点というか、ある動機が見えてくるわけで、その意味は総体的にながめるとそれが見えてくるような気がします。

つまり、「人類にとって主要で有益な情報をすべて掌握したい、コントロールしたい」のではないかという点ですね。


4.Googleの真の目的

ここで最初の問題に戻るわけですが、私は、多分、Googleの目的は、「情報の掌握」にあるのではないかなと思うようになったわけです。

では、何故に「情報の掌握」にこだわるのかというと、きっとセオリーに忠実だからではないかなと思います。

古い本ですが、有名な本に、Alvin Tofflerの「第三の波 -The Third Wave」というのがあります。
第三の波 (中公文庫 M 178-3)
第三の波 (中公文庫 M 178-3)徳岡 孝夫

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(いま読むと、何も真新しいことはないのですが、要は、)情報はこれからの時代、もっとも重要な要素になるということですね。この当時からでさえ、「情報には価値がある」「次の時代は情報を握ったものが勝者になる」ということがいわれてきました。特に、今後、ますますIT社会化が進んでいけば、情報の持つ価値は増すばかりですね。

つまり、情報を握るものが勝者になるという、現代では当たり前なセオリーに最も忠実なのではないかというわけです。そして、それを一番上手く体現しているのが、Googleではないかと思うのです。

そして、その結果、Googleは、単なるいち広告代理店ではなく、主要な情報を掌握することによって「企業を越えた媒体になろうとしているのではないか」、「神に限りなく近い存在になろうとしているのではないか」、「企業ではなく新たな意味の(文字通り)Governorになろうとしているのではないか」、そんな気がしてくるのです。

私はそんな風に考えるようになりました。
さて、みなさんはどうお考えでしょうね。


ちなみに、これはジョークですが、仮にそれが本当であったとして、それを知られたくなかったとするならば、Googleにとってそれを防ぐ方法は簡単です。

ただ単に八分にすればいいだけですからね。ネットはもう彼の手に落ちているわけですから(笑)。
Browser.js [SEO] FC2ブログがG00GLE八分にあうとき -Browser.js的分析

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