この友人とのやりとりの中に、人生においても重要なことが隠されていると私は考えています。
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1.サッカーのゲームに勝てない
私はサッカーが好きですが、ゲームなどはしない人なので、普段はそういうことはないのですが、昔(本当に昔)、たまたま、サッカーのゲームをする機会がありました。
当然のことながら、初心者の私は友人に勝てるわけもなく、まるでバスケットのような得点差で負け続けたわけですが、普段から負けずきらいの私の性格があってか、かなり真剣にそれに打ち込みそこそこの試合になるようになりました。
でも、どうしても友人に勝てないわけです。
それで何故自分は勝てないのだろうと冷静になって分析することにしてみました。
2.友人にあって私にないもの
すると、すぐにある一つのことに気がつきました。
それは非常に特徴的なことです。友人にはイエローカードの数が私と比べて非常に多いということでした。でも、退場を意味するレッドカードは一枚もでていません。
そこで、私はそのことについて何故なのかと友人に聞いてみました。
「何でそんなにイエローカードが多いの?」
「イエローカードはカード(切り札)なんだよ。そして、これはそういうルールなのさ。」
イエローカードが出るということはその行為は反則であるという意味を持ちます。
そして、何故、反則という概念があるかというと、それをしたら公平ではない、つまり、不当に有利に物事が運ぶからそれを抑制するために制裁が必要とされるからだというわけです。
要は、多くの場合、反則をするということは有利だというわけです。
さて、一方で、イエローカードについて考えてみましょう。イエローカードというのは、それをもらったからといって、即退場ということはありません。制裁の程度としては、窮極の制裁である退場まで、まだ幾分か猶予がありますね。そして、それはルールとして制度的に認められていることなのです。
3.ルールに対する不十分な理解
このことの意味することは何でしょうか。
私は、サッカーの「反則とは、いけないことであり、なるべくその数は減らさなければならない。」と漠然にかつ主観的に定義づけていたわけですが、それでは客観的に物事を把握していたとはいえませんね。実は、「反則とは、イエローカードの場合、2枚で退場となり、レッドカードの場合、1枚で退場となる。」ということを決めた客観的な取決めあって、それ以上でもそれ以下でもありません。
そして、このことは逆に考えれば、友人の考えるように、「イエローカードは各選手が1回は反則を犯す権利を有している」ことであると考えることもできます。
そして、反則行為は自分にとって有利な行為ですから、その権利を使用しないのは勝利を目指すという目的の前では合理的でない行為だということになります。
もちろん、実際のサッカーでは、反則行為をすることは道徳的に許されることではありませんし、また、イエローカードは次の試合に持ち越されますので、イエローカードを受けるのは好ましいことではありませんし、有利なことでもありません。
しかしながら、ゲームはどんなに忠実に再現しようともゲームなのであって、特に友達と対戦する場合と実際のサッカーとは趣が全く異なります。現実のサッカーには現実のサッカーの、ゲームのサッカーにはゲームのサッカーの「ルール」があります。両者は似ているようで全く異なるのです。
そして、相手に勝つという目的を有し、かつ、ルールに則って相手と戦うのであれば、まずそのルールを把握することが勝利(目的)達成の必須条件となります。
そういう意味でいえば、そのことに気がつかなかった私が勝負に負けるのは至極当然だったわけですね。
3.書かれていないルールにいかに気付くか
今回の話は、サッカーの「ゲーム」についてですが、これはこの「ゲーム」に限った話ではありませんね。
どの分野においても、「ルールを制するものはすべてを制す」といわれるように、物事のルールを気付くことは、勝敗を大きく左右します。
そして、そういう文脈では、「書いてあるルール」を完全に把握することはもちろん、「書かれていないルール」にいかに気付くことができるのか、そこが成功者と敗者を分ける大きな分水嶺となるでしょう。
そのことからすれば、いつも勝っている常勝者というのはまぐれでも偶然でもなくて、「勝つべくして勝っている」ということもいえます。逆に言えば、いつも負ける人は、「負けるべくして負けている」といえるのではないでしょうか。
私は、このことはいつも肝に銘じておくべき視点だと思っています。
何かに負けた人は、自分に何が足りないのか、その反省の際に、この視点は有用のような気がします。
追記
言い忘れたけど…
別に、自分に有利だから反則をしなさいと反則を推奨しているわけではないですからね。
それは話の糸口であって、話の本旨ではありません。
みなさんはきっと分かっているだろうと思うけど、念のためにね。
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